
毎年4月ごろ発行される「宝塚おとめ」。
タカラジェンヌ全員の情報が掲載される、宝塚ファン必携アイテムです。
タカラジェンヌの芸名や写真、誕生日や趣味などのほか、ちょっとした宝塚歌劇の知識も掲載されています。
しかし2024年度版の「宝塚おとめ」には、今まで必ず載っていたある情報がありませんでした。
「宝塚おとめ」について
「宝塚おとめ」は株式会社宝塚クリエイティブアーツが毎年春に発行している雑誌です。
宝塚現役生徒(タカラジェンヌ)が全員の情報が必ず掲載されます。
表紙は着物姿の宝塚の男役トップスターが飾ります。
タカラジェンヌの掲載順
タカラジェンヌは専科のあとに花組・月組・雪組・星組・宙組の順に掲載されます。
同じ組内では上級生から順に、同期であれば成績順です。
最後に入団したばかりの研究科一年目の生徒が成績順に掲載されます。
専科のみ、劇団理事が先に掲載されますが、それ以外はやはり学年・成績順の掲載です。
掲載されるタカラジェンヌの情報
タカラジェンヌそれぞれの顔写真のほか、以下の情報が掲載されます。
①誕生日
②出身地
③出身学校
④身長
⑤初舞台
⑥好きだった役
⑦演じてみたい役
⑧趣味
⑨集めている品
⑩好きな花
⑪好きな色
⑫好きな食べ物
⑬特技(名取名)
⑭芸名の由来又は名付け親
⑮愛称
ただしスペースに限りがあるためでしょうか、全部は書かれていないことが多いです。
⑨の集めている品は、プレゼントの参考になりそうですね。
⑬の特技(名取名)には、日本舞踊が得意で名取の生徒はその名前を書きます。
⑮の愛称は自己申告なので、実際にファンが呼んでいるものとは違っていることもあります。
タカラジェンヌの間で呼ばれている愛称なのかもしれませんね。
また、組内の上級生と愛称が重なるのはNGなので、変更されることもときどきありますよ。
タカラジェンヌの写真について
写真は、新公学年の研究科7年目までは黒紋付きの素顔のみです。
研究科8年目以上の生徒は、素顔だけでなく舞台写真も掲載されます。
公演のために金髪などにしている生徒は、写真撮影のときだけ黒のスプレーをかけて黒髪にしたり工夫しているそうです。
2024年現在は男役はリーゼント、娘役はお団子が定番になっています。
巻末のスターポートレート
巻末には「スターポートレート」つまり、5組のトップスターの素顔の写真が掲載されます。
男役も娘役もそれぞれ1ページを使った大きな写真です。
現在のトップスターの卒業が発表されているとき、次期のトップスターの写真も出ることがあります。
2023年度と2024年度のスターポートレートには以下のスターたちが載っています。
2023年度 | 2024年度 | |
花組 | 柚香光 | 柚香光 |
星風まどか | 星風まどか | |
永久輝せあ | ||
星空美咲 | ||
月組 | 月城かなと | 月城かなと |
海乃美月 | 海乃美月 | |
雪組 | 彩風咲奈 | 彩風咲奈 |
夢白あや | 夢白あや | |
星組 | 礼真琴 | 礼真琴 |
舞空瞳 | 舞空瞳 | |
宙組 | 真風涼帆 | 芹香斗亜 |
潤花 | 春乃さくら | |
芹香斗亜 | ||
春乃さくら |
次期トップコンビが掲載されることもありますが、1組までのようです。
2024年度版だと花組次期トップコンビは掲載されていますが、月組の次期トップコンビ(鳳月杏さんと天紫珠李さん)は載っていません。
1組しか次期が掲載されない理由は不明ですが、ページ数の問題かも。
2023年度と2024年度の宝塚おとめを比較


INDEX(目次)から2023年度と2024年度の宝塚おとめを比べてみました。
2023年度 | 2024年度 |
生徒一覧 | 生徒一覧 |
50音訓索引 | 50音訓索引 |
専科 | 専科 |
花組 | 花組 |
月組 | 月組 |
雪組 | 雪組 |
星組 | 星組 |
宙組 | 宙組 |
研究科二年 | |
研究科一年 | 研究科一年 |
宝塚歌劇団の歴史と理念 | 宝塚歌劇団の歴史と理念 |
小林一三語録 | 小林一三語録 |
五組の歴史 | 五組の歴史 |
各組の歴代の組長 | 各組の歴代の組長 |
小林米三語録 | 小林米三語録 |
宝塚歌劇団生徒の正装 | 宝塚歌劇団生徒の正装 |
男役・娘役 | 男役・娘役 |
宝塚歌劇の音楽 | 宝塚歌劇の音楽 |
銀橋 | 銀橋 |
大階段 | 大階段 |
衣裳・小道具・大道具 | 衣裳・小道具・大道具 |
宝塚大劇場と宝塚バウホール | 宝塚大劇場と宝塚バウホール |
宝塚友の会 | 宝塚友の会 |
宝塚音楽学校 | 宝塚音楽学校 |
芸名の変遷 | 芸名の変遷 |
宝塚歌劇団の海外公演 | 宝塚歌劇団の海外公演 |
宝塚歌劇と漫画 | 宝塚歌劇と漫画 |
宝塚歌劇と海外ミュージカル | 宝塚歌劇と海外ミュージカル |
歌劇誌の創刊 | |
母娘・姉妹ジェンヌ一覧 | |
チケットのお求め方法 | チケットのお求め方法 |
スターポートレート | スターポートレート |
TAKARAZUKA SKY STAGE | |
宝塚歌劇の情報 |
2024年度版で増えたもの
2024年度版の『宝塚おとめ』で増えたものは次の3つです。
・研究科二年
・TAKARAZUKA SKY STAGE
・宝塚歌劇の情報
研究科二年の項目は、休演中で組配属されていない生徒が1名いるから。
来年からはなくなるでしょう。
2024年度版でなくなったもの
2024年度版の『宝塚おとめ』でなくなったのは次の2点です。
・歌劇誌の創刊
・母娘・姉妹ジェンヌ一覧
母娘・姉妹ジェンヌの欄がなくなった理由
前年まであった項目がなくなる理由はわかりません。
しかし、宝塚ファンなら2023年に起きたある事件が理由と想像するはずです。
103期生の宙組娘役が急死した事件です。
彼女には宝塚歌劇団に在籍する妹がいます。
姉妹ジェンヌとして2023年度版までは『宝塚おとめ』に掲載されていました。
その件に触れないため、「母娘・姉妹ジェンヌ一覧」がなくなったのだと思います。
その妹さんが卒業されたら、「母娘・姉妹ジェンヌ一覧」も復活するかもしれませんね。