タカラジェンヌが地方の劇場で公演する「全国ツアー」。
大劇場などでは味わえない、全国ツアーならではの特別な楽しみ方があります。
タカラジェンヌといっしょに各地を回りながら、大劇場や東宝とは違う雰囲気でファンも大いに楽しみたいもの。
全国ツアーならではの楽しみ方をご紹介します。
番手繰り上がりで役が変わる
大劇場では組の全員が出演しますが、全国ツアーは25人から30人程度です。
組の約半分から3分の1くらいの人数です。
組を2分割か3分割しているため、トップスターが全国ツアーの主演を務めているときは組の2・3番手が別チームの主演をしていることがほとんど。
出演者が減ったぶんだけ、全国ツアー組の若手たちは出番が増えます。
大劇場では2番手が務めていたところを、3番手やそれ以下の生徒が務めることになり、若手のステップアップのチャンスです。
少人数だから見せ場アップ
いつもは上級生が歌っていたところを若手が任されるのも小公演の楽しさ。
また、16名出ていた場面を人数の関係で半分以下で回すことも。
当然、目立つことになり、ジェンヌさんにとっては責任も増えますがやりがいにもつながります。
経験値を積んだジェンヌさんは、次の公演でその経験を生かしてくれるでしょう。
時には「格上」が出ることも
場合によっては、上級生が下級生の代わりを務めることもあります。
熟練の芸を見せてくれる貴重な機会ですよね。
ご当地アドリブ
各地を回るので、その地名や名物を舞台で盛り込んでくることがあります。
黒燕尾の「フッ」という掛け声が「津っ」などの地名だったり、ひこにゃんなどのご当地キャラクターのぬいぐるみを持ってきたり、まんじゅうなどのご当地名産品を舞台で食べていたり。
タカラジェンヌはファンを喜ばせるのが大好きなので、ご当地ネタをたくさん仕込んできます。
見逃さないよう、要注意!
カツラや髪型の変更
ショーの大劇場公演と同じ場面で、娘役はあえてカツラを変えることが多いです。
全国を追いかけてくれるファンへのサービスであり、娘役としての腕の見せどころでもあります。
男役でも大劇場とは違ったヘアアレンジをしているときもあり、とくに女装する場合は3パターンくらいカツラを用意していることもあります。
大劇場では黒髪だったのに全国ツアーでは金髪だったりと髪色が違うこともあり、以前とは違った魅力でひきつけてくれます。
ご当地ジェンヌ紹介
全国ツアーでは、公演地出身のタカラジェンヌが紹介されます。
故郷に錦を飾るタカラジェンヌの同級生や親戚が集まることも多く、タカラジェンヌの名前が呼ばれると大きな拍手がわいてとても盛り上がります。
客席も舞台上もとてもハッピーな空気に包まれます。
大劇場よりチケットが取りやすいことも
地方で平日の公演なら、大劇場や東宝よりもチケットが取りやすいこともあります。
地元の新聞社など主催や興行主・プロモーター、公演する劇場の会員になるとチケットが取りやすいそうです。
ただし、ファンクラブのチケットの割り当ては少ないこともあるので、チケットは自力で手配したほうがいいかもしれません。
また、梅田芸術劇場などは宝塚ファンが集まるためチケットは激戦です。
観光の楽しみ
地方の料理を食べたり観光したりできるのも全国ツアーの楽しみです。
ふだんは宝塚大劇場や東京宝塚劇場付近しか行かないファンも、全国ツアーのついでにご当地を楽しめます。
全国ツアーがなければ一生行かなかった場所もあるのでは?
ファンとしてのマナーは大切
地方によっては宿が少なく、タカラジェンヌとホテルがかぶってしまうこともあるでしょう。
しかし、舞台を降りたオフはそっとしておくのがマナー。
朝食会場が一緒になってもそっとしておきましょう。
ましてや盗撮してSNSにアップするなどは厳禁です。
いつも忙しく舞台を楽しませてくれるタカラジェンヌが伸び伸びできるように、ファンもマナーを守りましょうね。