タカラジェンヌの芸名の由来を調べてみた

宝塚いろいろ
この記事は約5分で読めます。

アニメや映画、有名人などから

元月組トップ娘役の美園さくらさん(99期生)。
すっきりして可愛いお名前ですが、芸名の由来はマンガ・アニメの「カードキャプターさくら」です。
美園さんといえば数学検定を持っていたり、学生時代は裁判所通いが趣味だったりと勉強が得意なマジメで硬派なイメージが強いだけに意外です。

逆に芸名の由来がアニメと言われて納得する人も。
元星組男役の七海ひろきさん(89期)。アニオタとしても有名で、声優としてのお仕事もしています。
七海さんの芸名の由来はアニメ「七つの海のティコ」です。

元花組娘役の月野姫花さん(92期生)は「美少女戦士セーラームーン」でした。
偶然でしょうが、同じ組の同期に真瀬はるかさん、天真みちるさんもいて、とってもセーラームーンを思い浮かべちゃう芸名の並びですよね。

月組男役の鳳月杏さん(92期生)の「杏」は、『ローマの休日』のアン王女が由来です。

宙組男役の風色日向さん(102期)は、ディズニー映画『ポカホンタス』の「カラー・オブ・ザ・ウィンド(風の色は何色)」から芸名をつけました。
「日向」は本名の一部分です。

元月組トップスターの瀬奈じゅんさん(78期生)は、レーサーのアイルトン・セナから芸名をつけました。

花組男役の和海しょうさん(94期生)は野球が大好きで、斉藤和巳コーチの名前が芸名の由来です。

雪組男役の朝美絢さん(95期生)は、朝美は本名ですが、「絢」は俳優の小栗旬さんの名前が元になっているということです。

すごいのは専科の凪七瑠海さん(89期生)。名付け親は作家の陳舜臣さんです。
13世紀のイランの詩人であるジャラール・ウッディーン・ルーミーから、「るうみ」の名がつけられ、漢字をあてたのだとか。
ルーミーはペルシャ語文学史上最大の神秘主義詩人だそうです。

好きな漢字の組み合わせ

芸名は好きな漢字を組み合わせたというジェンヌさんもいます。

元雪組トップスター・望海風斗さん(89期生)もその一人です。
天海祐希さんの大ファンだったということで、「海」はそこからきている可能性も大ですね。

ほかに聞いたことがあるのは、星組男役の颯香凜さん(101期生)、元花組男役の愛音羽麗さん(83期生)です。
愛音さんは「天使のイメージで」という話もありますが、どうも名前を決めたあとの後付けみたいです。

地名からの芸名は郷土愛?

元花組トップ娘役の仙名彩世さん(94期生)。
通学していた仙台と、生まれ育った地の名取から「仙名」の名がつけられました。

宙組男役スターの桜木みなとさん(95期生)の芸名の由来も有名ですよね。
横浜市出身の桜木さん。桜木は横浜の「桜木町」から、「みなと」は横浜港みなとみらい線からきています。
桜木さんが横浜で主演したときには「横浜は俺の庭!」と言ってくれそうです。

雪組男役の縣千さん(101期生)。
「千」は本名由来ですが、「縣」は宇治出身の縣さんが子供のころに楽しんだ「縣祭り」というお祭りからきています。

変わり種は元宙組男役の珠洲春希さん(83期生)でしょうか。
「珠洲」は石川県珠洲市からきていますが、珠洲さんの出身は石川県ではありません。
芸名をつけるさいに地図を見ていてたまたま見つけたのだとか。

芸名に「珠洲」を使っていいか問い合わせたのがきっかけで、2008年には珠洲市の観光大使になっています。

月組トップ娘役の海乃美月さん(97期生)は、地名ではないですが、富山の海に輝く月をイメージして芸名にしました。

同じく富山出身の元月組トップスター剣幸さん(60期生)の芸名は富山を代表する山に由来し、「剱岳のような険しい頂を目指してほしい」と富山工業高等学校の恩師から芸名をもらったそうです。

ルーツ国をイメージ

タカラジェンヌにはときどき外国ルーツの生徒さんもいます。
出身がアメリカなどの日本国外のこともありますし、在日外国人のこともあります。
近年の宝塚音楽学校だと、わかる範囲だけでも学年に1~2人はいます。

元星組トップスターの安蘭けいさん(77期生)はルーツを明らかにしている1人。
芸名の「安蘭」は韓国のアリランからきているそうです。

元専科男役の星条海斗さん(86期生、現在はりつこさん)はアメリカ系。
芸名も星条旗からきているんですね。

親の職業から

親御さんのご職業を芸名にするジェンヌさんもいます。

元星組トップスターの北翔海莉さん(84期生)。
お父様は海上自衛官で、北翔さん自身も、宝塚歌劇に合格しなければ自衛官になっていただろうということです。
芸名は、お父様自身が自衛隊の新聞「海上自衛新聞」で募集して「北翔」を採用。
海上の距離をはかる単位の「海浬」から漢字を変えた「海莉」にしました。

元宙組組長の寿つかささん(男役・76期生)。
愛称も「すっしぃ」ですが、ご実家がお寿司屋さんということでこの芸名になりました。

退団された妹さんは達つかささん(79期生・元花組男役)。
姉妹そろって「達寿司」で、これがご実家のお寿司屋さんのお名前だったそうです。
(お店は現在は営業されていないそうです)

ほかにもある、珍しい由来

星組男役スターの暁千星さん(98期生)は、出身校の福山暁の星女子中学校が芸名の由来です。

暁さんと同じく出身校由来の生徒には、星組男役の夕陽真輝さん(101期生)もいます。大阪府立夕陽丘高校出身です。

元雪組トップスターの壮一帆さん(82期生)の「壮」は、生まれ月である8月の別名「壮月」からきています。

元花組トップスターの蘭寿とむさん(82期生)の芸名は、フランス語の「天使」が由来です。いかにも宝塚らしいですね。

星組男役スターの極美慎さん(100期生)は宝塚受験前に極真空手を習っていました。芸名も極真空手にちなんでいます。

星組男役の奏碧タケルさん(102期生)は、英単語の「soar」から芸名をつけました。舞い上がる、急上昇などの意味があります。

宙組トップスターの芹香斗亜さん(93期)は車のセリカからきています。

専科男役の一樹千尋さん(59期生)は元は「鯉のぼる」という芸名でした。
鯉が滝をのぼると龍になるという故事にちなんで芸名をつけられたのでしょう。

タイトルとURLをコピーしました